成人型アトピー性皮膚炎
一般的に成人になってからのアトピー性皮膚炎は治りにくいとされています。
しかし、医師の指導のもとで正しい治療を受け続けることで着実に回復に向かうことも知られています。
症状にもよりますが、まずは皮膚の乾燥を防ぐために十分なスキンケアを行い、保湿を心がけましょう。
その上でステロイド外用薬やタクロリムス外用薬を使用します。
外用薬だけでは症状が抑えきれない場合は、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤を併用します。
成人型アトピー性皮膚炎の治療過程
成人型アトピー性皮膚炎と診断がついたら、保湿外用薬を1日2回、できるだけ体全体に塗るようにします。
低下した皮膚のバリア機能や生理機能を補うの保湿外用薬をしっかり塗ることが大切です。
軽症であれば、保湿外用薬によるスキンケアでよくなるケースがあるようですが、
中・重症であれば、ベリーストロングクラス以下のステロイド外用薬を使用します。
ただし、薬の吸収率の高い顔や首には、ミディアムクラス以下を使用します。
一般に、ステロイド外用薬を塗り始めると、かゆみや赤みなどの症状は3~4日で治まることが多いので、
後は硬くなっているところだけに塗るようにします。
(※硬くなった皮膚には、かゆみを起こす物質が残っているため、塗るのを止めるとぶり返します。
なるべく続けるようにします。)
治療が順調に進むと、硬くなっていた皮膚も3週間位で柔らかくなり、健康な状態に戻ることが多いです。
保湿外用薬のスキンケアはなるべく続けるようにして、中・重度の方は、
ステロイド外用薬の強さを落とすか、塗る回数を徐々に減らすようにします。
(※ステロイド外用薬は顔や首などの皮膚が弱い部分に続けると副作用がきつくなってきますので、
タクロリムス外用薬に切り替えます。)
皮疹やかゆみがでなくなり、スキンケアやタクロリムス外用薬を塗るのみで日常生活に支障がなければ、 治療が終了したと言えます。
成人型アトピー性皮膚炎の悪化
一般的な治療方法は上記に述べましたが、一般的な治療方法で症状が変わらなかったり、 悪化してしまった場合でも、スキンケアは継続して行います。
まず行うのはステロイド外用薬の塗る量、回数、強さをチェックします。
量や回数が多ければ少なくし、強さはストロングクラス以下に変更します。
どうしてもかゆみが強い場合には、補助療法として抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を服用しましょう。
中・重症の場合は、ベリーストロングクラスの別の種類のステロイド外用薬に変更して様子を見るようにします。
悪化したときは、特に悪化がひどい部分にだけ薬の作用が一段階高いストロンゲストクラスを一時的に使用し、
改善すればそれを続けます。これらの方法で症状が良くなっても、
ステロイド外用薬は症状のひどいところのみに使用しないと、副作用がきつくなりますので注意が必要です。
なお、これらの治療でも改善しない場合は、飲み薬のステロイド薬や紫外線療法、免疫抑制薬を用いた治療を試みます。
オススメサイト
成人型アトピーが悪化する原因はハウスダストも大きくかかわっているそうです。
ハウスダストを避けるために、普段から部屋を片付けてみるようにしてみましょう。
自分で出来ない場合は、行政や民間業者(粗大ゴミ回収 香川)があるので、依頼するのもいいかもしれませんね。